放射線技師て何者?
僕は診療放射線技師て仕事してます。
皆さんの身体を放射線や電磁波(MRI)を使って画像化して診断の補助をしています。
今は月9で『ラジエーションハウス』って放射線技師や放射線科を取り扱ったドラマがされており、少し認知度が上がったと思いますがまだまだ医者や看護師さんと比べるとよくわからないところが多いと思います。
そこで今後目指す人もいると思いますし、患者さんからもどんな事してる人か分かった方がいいなと思ったので少し業務内容をお伝えします。
単純写真を撮る
いわゆるレントゲンです。色々な部位があります。
頭、首、胸、腹、骨盤、大腿骨、膝、下腿、足....
基本骨の写真なら二方向撮影します。
何事もそうですが、1つの見方しか持っていないのは危険です。多方向から見る事によって物事が正確にわかってきます。
骨も同様です。
正面から見たら見えなくても、横から見るとわかる骨折や腫瘍もあります。なので骨のレントゲンでは側面撮影は基本必須です。(外傷があり、動けない時は1方向しか撮れない場合もあります。こんな時はCTの出番ですね!)
細かい部位の撮影もあります。
手の舟状骨と言われるこの部分だけを詳しく撮る撮影などもあり、正直マニュアル片手に仕事する時もあります。
1年に一回しか撮影依頼が来ないような撮影の患者さんが自分に当たった時は
『こんなレアなのあたる??』
と心で呟いてから(いや、多分声に出てるか笑)マニュアルを読んでます笑
全ての基本となるので新人さんはまずはここから学ぶ事が多いです。
特に新人さんのお仕事になるのが
『ポータブル』
これは自分で動けない重症患者さんの元に行って単純撮影を行う事を指します。
何故新人が行くか。
基本体力仕事だからです。
動けない患者さんの身体の下に特殊なフィルム板(今はIPやFPDと言われるデジタル処理出来るものが主流)を敷きます。
これが自分で動ける人なら問題無いのですが、基本重症患者さん。動けません。
片手で患者さんを持ち上げて残った手でフィルム板を敷き込みます。看護師さんが補助に当たってくれますが、施設によっては1人で全部するところも。。。
ポータブルは色んな場所で撮ります。
病棟、手術室、救急外来、外来処置室などなど。
手軽にすぐ撮影出来るのが良い点ですね!
最近『ラジエーションハウス』でも取り上げられたのが『マンモグラフィー』
これは乳房の検査です。これも基本二方向撮影してます。疑わしき影が写っていれば追加撮影を行い、そこだけを拡大して撮影する事もあります。
基本女性が行います。施設によっては女性がおらず男性が撮る施設もあるようです。
僕はやった事ありませんし、女性の非常にセンシティブな部分なのでやりたくないです。
女性の採用が増えればいいなぁと切に願います。
簡単に業務紹介として単純写真から紹介しました。
次はCTやMRIなどについても話していきたいと思います。